孫の好み

石井俊雄
私と家内で、ここ3年くらい孫(現在三歳半)の面倒をみている。 毎日ではなく、ほぼ土曜日の午後いっぱいだ。 昨日も、1時半ころ母親が連れてきた。
9時間ほども預るのだから大変だ。その間どうやって孫が退屈しないよう過ごすかが大問題だ。 いつもは、室内でプラレールを広げて遊んだり、ブロックで何か作ったり、ボール遊びをしたり、絵本を読んだり、テレビをみたり、DVDを見たりしたが、 それにも飽きると、最後の手段は、いつものことながら、スタジオ・ジブリの動画「耳をすませば」を見せることだ。 孫は、毎回飽きもせずじっと見ている。
昨日もそうした。奥の手のお出ましだ。
 
 
最初は、こっちから開いて見せた。1時間半ほどで、最後までみた。
途中の質問は、
「おばあちゃん、2段ベッドの上で寝るのは誰?」
というもの。
主人公の雫(中学3年生)が下で、そのお姉ちゃんが上段で寝るという設定なのだ。 この質問は、家内に言わせると、毎度のことだとか。
暫く、他で遊んで、夜の8時頃、今度は孫からリクエストがあった。 「耳をすませば」を見たいと。
それで再度「耳をすませば」のお出ましとなったが、いよいよ始まったところで、 オープニングテーマ「Take Me Home, Country Roads」が流れた。
それを聴きながら孫が言った、
「誰が歌ってるの?」
と。
この質問は初めてなので、聊かびっくり。家内は当然知らないので黙っている。小生、一瞬とまどった。とっさに分らなかったからだ。
それで、
「外人さんだよ」
と、極めつきの曖昧さで応えるのが精一杯。
でも、その夜、寝ながら考えてるうち、当然、ちゃんと答えてあげるべきだとの考えに達した。
何故なら、この子の年頃は、大人が思う以上に感性の構築が進行中のはず。 そして、この曲がいいと感じたから質問したはずだ。 となると、いいものはちゃんと憶えさせることが大人になってからの感性を左右するだろうから、いいものはちゃんと教えるべきだと考えたわけだ。
それで、ネットで調べてみた。
答えは、オリビア・ニュートン・ジョン(Olivia Newton-John, 1948年9月26日 - )イギリス生まれ、オーストラリア育ちの歌手、実業家。
なお、エンディングテーマ「カントリー・ロード」は、日本語訳詞 - 鈴木麻実子 / 補作詞 - 宮崎駿 / 編曲 - 野見祐二 / 歌 - 本名陽子だ。
この結果を、短文にして掲載してみた次第です。
孫に今度の土曜日教えるつもり。
そして、褒めてあげなくちゃ。 「いい耳してる!」 と。
さらに、 「お爺ちゃんに似るのはいいが、いいとこだけにしろよな」とも。 ・・・似ても似つかない人になるだろうが。
 
 
 
 
 
 
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